2016年03月13日

「ありがとう」な気持ち

高野登さんとはじめてお会いしたのは22歳の時。

その当時は、カメラの設定も「プログラムオートのみ」という初級レベルの段階で
何も写真家についての志はありませんでした。

また、持病の精神疾患も9年目に差し掛かった時分でしたので
社会や対人関係に戸惑うこともとても多かったのを覚えています。

お会いした日はイベントの撮影係を担当させて頂き
ポストカードの販売も行っておりました。

けれど 立ち止まってはもらえるものの
誰からも「買います!」という言葉はかかりませんでした。

ポストカードの前に立っている私は 正直
「情けないなぁ。私の感性って・・・」と思っていたのですが


その30分後・・・

知らない男の人が そこに置いてあったポストカード
12枚すべてを買ってくれました。

友達に
「かほ!この人はリッツカールトンっていう
ホテルの凄い人なんだよ!」

と言われても

ホテルに泊まったのは中学2年が最初で最後の私には
何が凄いのかわからず

「りっつかーるとん?ほてるの人?」

という感じで・・・(今考えると無知は恐ろしい)


だからそのあと
はじめてポストカードを楽しそうにみてくれたその人が
「一緒に本を作らない?」
と言ってくれたとき
思わず
「いいですよ?」

と言ってしまったんですよね。


だけど後々になって
ちょっと凄い人なのかもしれない・・・

と思うようになり



6年間ずーーーーーっと お誘いに戸惑いつづけていました。


でも、今思うと この本のお話がなければ
私はカメラの設定も覚えなかったし
人との関わり方
鬱と向き合う姿勢もないまま今の歳を迎えていたでしょう。


何が人生を変えるきっかけになるか分からないものですね(笑)


高野さん、本当にありがとう。
これからもお話が仲良く出来るお友達でいてください。

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『おもてなし日和』

著者 高野 登 
写真 清水 かほり
編集・発行 合同会社 文屋 代表社員 木下豊
発売 サンクチュアリ出版

2016年3月12日発売

「ありがとう」な気持ち



Posted by 清水かほり at 23:08│Comments(5)
この記事へのコメント
つの字です。また、コメントさせていただきます。


スゴイですねぇ。

高野さんの目に留まった写真(ポストカード)に興味があります。
Posted by つの字 at 2016年03月14日 05:27
つの字さんへ

ごめんなさい。
あの実は・・・その頃は本当に写真を残すという気もなくて
データが残っていないのです。

すみません。

でも、まぁ・・ノイズも荒く、写真家さんが見たら絶句するような作品ばかりでした。

だから、不思議でしたよ。
「この人、何を言っているの?」って思いました。

でも、本当に高野さんには感謝しています。
辛いとき どんなに忙しくてもメールを返信してくださったので。

だから、私も頑張れました。(笑)
Posted by 清水かほり清水かほり at 2016年03月15日 07:29
かほりさんへ

データが残っていないのですね。残念です。


アタシが写真家かほりさんのページに目を留めたのは、

2013年6月1日のオリンパスブルーみたいな空の写真を見たからです。

そして2014年3月13日のモノクロの電柱がお気に入りです。
が、本日の庭の写真?も立体感があっていいですね。どういうレンズで撮ったのですか?

次の写真、待ってます。
Posted by つの字 at 2016年03月15日 14:45
13日お盆のさなか、文屋さんのブログか何かで「高野登」さんの名前に引っかかっただけで行ってしまいました。
だから、まさか私と同じような思いの人にお会い出来るなんて思ってもみませんでした。
検索して、かほりさんのを読めばいいんだろうけど、出来る事なら逢って食事かお茶でもしながらゆっくりとお話がしてみたくなりました。
繋がって下さいm(__)m
Posted by 東方美和子 at 2016年08月13日 16:13
東方美和子さま

ありがとうございます!

お返事が遅くなってしまってごめんなさい
お気持ちがものすごくうれしいです(*'ω'*)
Posted by 清水かほり清水かほり at 2016年12月10日 17:24
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